最近、ピュアな上流コンサルティングだけでなく、開発もセットで請け負う一気通貫プロジェクトが増えてきた。自分としては、長く関わってきた戦略や組織再編といった上流コンサルティングもデジタルシフトしていく潮流を踏まえ、いかにシステムとルールで成果を確実にするか?
といった観点から自身のサービスを磨いてきたことから、思い描いていたシフトと捉えている。一方で、Mode1-Mode2といった言葉も流行っていた時代から、エンジニアがいかにエンジニア領域以外に足を踏み入れるか?というチャレンジは今なお出口が見えない。コンセプチュアルに大枠のストーリーと本質をつかんで大局を見据えるコンサルタントと細かい機能要件一つでも漏れれば思い通りにシステムが稼働しないエンジニアではコミュニケーションの粒度も異なる。また、コンサルタントはエンジニアリングにアレルギーを持ち、エンジニアはコンサルの進め方を毛嫌いする傾向も時折見かける。あと10年もしてIT素養がベースになればこのようなミスマッチは減るだろうが、この職種特性はうまく融合させるにはどうすればよいのだろうか?一つの処方箋は、互いが互いにアレルギーやコンプレックスを持っていることが原因であるならば、双方のリスペクト。もう一つの処方性は、従前から言われる心理的安全性に効く相互多面的理解。このどちらかを担保せずにコンサルタントとエンジニアがプロジェクトに突入することは避けたいものである。
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