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Takeshi Yamada

Grade(等級)の必要性

近年、従来の重厚長大なピラミッド構造からフラット組織へと、スタートアップを中心にNo Gradeが広がりつつあります。 その理由として、本質的には大きく2点考えられます。 1.カースト制度しかり、統治者が階層を設け、格差(ポジションパワー)を持って人をマネジメントしていく、「国・会社中心」目線の仕組みは、組織に従属し思考停止した者には居心地の良い環境だったが、「人・従業員中心」で自由と責任のもとに各自が動くことが求められる時代になった

2.ピラミッド組織の弊害として、「縦割り」「サイロ化」「承認等による動きの鈍さ」が挙げられるが、デジタルにアジャイルに動くことが求められる今の競争環境において、これらのデメリットが強調されてきた

実際に組織変革をお手伝いし、No Gradeにした企業は、年齢やかつてのポジションの垣根を越えてフランクに互いの意見を忖度なくぶつけ合っていて、各人の充実感も全体のアウトプットの質も引きあがったように感じます。

もちろん、自分がいまどのステージにいるのか、階段がないと不安・・という声もありますが、そのためにスキルマップやアウトプットのプロットマップがあり、これらの座標と別にあえて「等級(Grade)」を設ける必要はないと私は考えます。

この先、5年後・10年後、今よりももっと上司部下といった、管理しやすくするために人が生み出した軸に頼らず、各自が役割と責任を自覚して主体的に動く会社が増えるよう、そのお手伝いができるといいなと願っています。


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