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Takeshi Yamada

AIの功罪

数年前から訪れたAIの波は「今度こそ本物」という触れ込みのもと、多くのビジネスに影響を与え、その言葉通りの破壊力を今なお示している。

今後よりAIが身近な機器に装備されるだけでなく、自分達がAIを生活の中で活用していくところまで進んでいくと思われる。

実際に私自身、毎年家族旅行に行く際、なぜ今だに昨年までの過去の旅行の傾向から行先・旅程をレコメンドしてくれないのだろう、いや、自分が自身のコンシェルジュAIをそのように育てていないからだ、と思ったことがある。

毎回新しい観光地でどのような体験をしようか、0から調べて考えて組み立てる楽しさを享受している人にとっては、AIは思考を狭める邪魔な存在でしかないかもしれないし、私のような流されてそれを楽しめる人にとっては、AIはこの上ない便利なツールである。

ただそこに、大手旅行会社の魂胆がレコメンドの中に含まれていても気づかない場合は、注意が必要となる。

すでにスマホでニュースを検索する際も、自身の嗜好を踏まえたラインナップが表示されているように、世の中のプラットフォームは、それを支える企業の広告やもっと狡猾な誘導によって成り立っている。

フェイクニュースや詐欺などに比べたら罪は軽いかもしれないが、我々は知らずに搾取されているということを自覚し、それでも利便性を追求する覚悟をもって、AIと付き合う必要がある。

また、もしかしたら3年後には、世の中のAIをホワイトボックス化するルールが成立し、あらゆる製品のAIアルゴリズムを他者比較できるサイトが誕生しているかもしれない。


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